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2009年 10月 28日

WRONG VACATION

MTV「ティラ恋人探し」なんか観てると
マジでガイジンってどうかしてるよと思うけど、
実際のところ、今の日本は外資だらけだ。


先日は、久しぶりに恵比寿の「龍天門」へ。
ツレを待つ間、グラスでシャンパンを頼んだが
若いスタッフがシャンパンキャップを抜く音がどうも頼りない。
おぼつかない手つきで注がれたそれは案の定、ガス欠気味。
頼んだのはLV所有のシャンパンなのに、
あの「超美人のワキの下」みたいな香りも飛んでしまっている。
違うスタッフを呼びつけ、
フルートなのにバブリーでないグラスを指差し、
新しいものに取り替えてもらった。
あんまりこういうことはしたくない。実際のところ。

このクレーム=苛立ちには伏線があった。


オレの後ろに
まあまあ常連らしい社用族のスーツたちがいたのだが
若いホールスタッフが話し込むうちに
妙な軽口を叩き始めたのだ。

「WESTINがこの場所にあるうちに、またいらしてくださいよ」
「!?」
戸惑いの沈黙に陥ったスーツたちをそのままにスタッフは続けた。
「外資ですからね。怖いものですよ。明日、このホテルが無くなったっておかしくない」
黙ったままのスーツたちをよそに、
「酷い時代です」と言い残して
スタッフは去っていった。
オレの前には時勢を象徴するように
ノーバブルのフルートグラスが所在なげに佇んでいた。


やはり、というべきか、
スーツたちはスタコラと去っていった。
オレは遅れてやってきたツレを迎え、
予定通り、クラゲや豚バラのサクサク焼やフカヒレのスープや
東坡肉や担々麺や杏仁豆腐を食った。
そんだけ食べてもちっともコストリーでなく、
やっぱりいい料理人のいる好ましいレストランだと思った。
でも、そのフロアにいる彼らは
カゲカタチのはっきりしない不安に包まれながら、
今日も働いている。

こういう時代、日本のエリートたちは何をしているんだろう?

オレは香港のペニンシュラが死ぬほど好きなんだけど
あそこのボス、ピーター・ボーラーのサイコーなところは
スタッフのみならずゲストにとってさえ、VISIBLEでACCESS-ABLEであることだ。
(インテリアのセンスは?というところも多分にあるけどw)
そしてペニンシュラのスタッフの平均勤続年数は驚くほど長い。
一方で、日本のエリート、ちょっとサボりすぎじゃないのかな。
どこにいるのよ。365日、南の島? PCの前?
公(パブリック)にエフェクティブであってこそ、真のエリートだと思うのだけど。

ティラは男も女も選び放題だけど
ウチの国の若い連中は、恋人にたどり着く以前に
人生の選択肢があまりに乏しすぎる。
これ以上ヤツらを、無為に休ませてはいけない。

もっとも、これを書いているオレは
南の島にACCESS-ABLEなLONG VACATIONを
心から求めていたりするんだけど。


G O S H ! !

by gajiroe111 | 2009-10-28 00:43


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